GEZAN
次に紹介するのは今、色々な方面から「ライブが凄い」と話題のバンド。
GEZAN
V/Gtマヒトゥ・ザ・ピーポー、Gtイーグル・タカ、Baカルロス・尾崎・サンタナ、Dr石原ロスカル
2009年大阪にて結成のオルタナティブロックバンド。2012年、フジロックフェスティバルの新人公募ステージ「ROOKIE A GO-GO」への参加を機に活動拠点を東京へ移す。その後、メンバーチェンジを経て、今のメンバーとなる。結成当時の表記は下山(GEZAN)
まずは曲聴いてみて下さい!
何故か感じる懐かしさ!胸を締め付けられる。
立てた中指で下と山。儚い。GEZANって本気で命を削ってバンドやってる感じがするんだよな。
2012年フジロック、ルーキーの時点ですでに一部での評判が凄く、よく名前を聞くバンドだったのですが、僕が最初に印象に残ったのはこの出来事。
「SXSW出演を含むアメリカ・ツアーを敢行するも予定してたライブ本数が20本から3本に激減!!」
見知らぬ土地で最悪な状況。それでも折れないのがこの4人。色んな人の助けを借りつつ飛び込みでライブを決めていく。
レンタカーでアメリカを回り、遠い所では20時間のドライブをしたりとかなり過酷な内容だったが、その結果、計17ヵ所でライブを行うという快挙。
その様子はマヒトさんの日記に書いてあるんで良かったら読んでみて下さい。
あとは当時ドラムのシャーク・安江さんが26時間ドラムを叩いたりと話題は尽きませんでしたね。
26時間ドラムを叩き続けるとか頭おかしいよ。ほんと。
そして、2016年、結成当初からGEZANを支えてきたシャークさんが脱退を発表。その時のメンバーのインタビューなどが出てくる映像がこちら
その後、シャークさんが叩いた最後のアルバムがリリースされたんですけど、そのアルバムがめちゃくちゃ良い。
こんなに良いのに活動休止・・・
今後どうしていくのかと思ったら、まさかのメンバーを一般公募!!
しかも、募集のフライヤーにマヒトさんの携帯番号を普通に載せてるっていうね。
インディーズとはいえ、これだけのキャリアと知名度のあるGEZANのドラマー募集のニュースには衝撃を受けました。
そして、その記事に書いてあるマヒトさんの思いとか募集条件がアツい。ひたすらアツいんです!
あえて、その時の記事は載せませんが興味がある方は「GEZAN ドラマー募集」で調べてみて下さい。
そして、新メンバー加入で活動再開!!新体制での初音源がこちら!
突き抜けてきた!これを待ってた!
何回観ても後半の岩の上でのシーンで笑ってしまう。本当に、頭悪くて最高です!
バンドって面白いですね。メンバーが1人変われば、バンドの音も変わっていく。でもそれが上手くはまった時の勢いは誰にも止められない。そんなわけでGEZANは更に勢いを増していきます。
2018年、再びアメリカへ。ツアーと新作レコーディング決定。新作はスティーヴ・アルビニがプロデュースを手掛ける。
まさかのアルビニプロデュース!?と驚いているとこんなニュースが。
簡単に説明すると「アメリカ行くのお金掛かるから、その資金を集めさせて!色んなグッズとか映像作るから面白いと思ったら買って!」との事。
カッコ良く言うとクラウドファンディング。でも、クラウドファンディング風。そしてそのグッズが突っ込みどころ満載。
中でも目を引いたのが「石原ロスカル27時間ドラム募金」
やっぱり、このバンドおかしいわ・・・しかも言い出したのはロスカルさん本人らしい・・・この人もやっぱり変だわ。
なんて不器用でカッコ良いんだろう。ロスカルさんはGEZANになるべくしてなった人なんだろうな。
その様子はTwitterで「#ロスカル27時間ドラム」で検索すると少し出てきます。
そんなロスカルさんの頑張りもあり、無事に資金も集まりアメリカへ。
そしてリリースされたのがこちら
いやいやいや!変わりすぎでしょ!?ひたすら不穏で、ひたすら叫んでる。本当にNO GODだよ・・・
この曲がアルバムの2曲目なんですが、1曲目の「亡炎」で一気に引き込まれました。
音源を再生すると最初に聴こえてきたのはマヒトさんの叫び声。内にたまったどす黒いモノを吐き出す獣といったイメージ。その勢いもアルバムの曲が進むにつれ徐々に落ち着きだし、音数も減ってきたところで、この曲
なんて優しい曲。またMVが良いんですよ!映る人達がみんな楽しそう。ドラムの上のピザが気になるけど。
その後も優しくてどこか寂しい曲が続き、深いところまで持っていかれるのですが最後の「Ambient red」が感動的なんですよね。色んな音が鳴ってぐちゃぐちゃなのに凄くきれいな曲。本当に、なんて最高な作品を作ってくれたんだ!となりましたよ。
今年に入ってからも、フジロックの出演が決定したり、マヒトさんが小説を出したり、ドキュメンタリー映画が作られたり(6/21から公開)とますます勢いに乗ってます。
もうすぐ公開。これは観たい!観たら色々と考えさせられるんだろうな。
そして、GEZANは毎年、全感覚祭という入場フリーの投げ銭制のイベントを行っています。今年は大阪(9/21)と東京(10/12)の2会場で。
毎年ヤバいメンツが集まり、凄い事になってるんで興味ある人は調べてみて下さい。毎年開催に向けてカンパもやってますよ!今年はフードもフリーにするとの事。その事に対するマヒトさんの思いも載ってます。
じゃあ、最後にそんな全感覚祭のライブ映像を
まずは2017年のライブ
去年のライブ。一日目
二日目
好みは人それぞれですが、GEZANのライブを観ると何かしら感じる事になると思います。僕はGEZANを生で体感出来るのを嬉しく思います。
長々とありがとうございました!
LOSTAGE
最初に紹介するのは
LOSTAGE
Vo/Ba五味岳久、Gt五味拓人、Dr岩城智和の3人からなるオルタナティブロックバンド。2001年、五味兄弟を中心に結成(当時はlostage表記)。奈良県在住。幾度かのメンバー脱退や加入を経て、更に2009年のGtの脱退を機に、現在のメンバーからなる3人体制でのLOSTAGEとなった。
と、プロフィールはこんな感じで、まずは曲を聴いてみて下さい!
初期の名曲。なんだろう、この焦燥感。多分、この時期の、この4人にしか出せない音なんだろうな。
メジャー時代最後の傑作。そしてこの後Gt脱退で3人編成に。
インディーズに戻り、3人になっての初期衝動。このライブ映像凄いです!Gt五味さん(弟)のギターフレーズが本当にかっこいい。
その後は自主レーベルを立ち上げて様々な作品をリリース。音源が発売前に違法アップロードされた事件とかあったけど、その辺は詳しく触れないので知りたい人は調べて下さい。
そんな中、2017年にリリースした「In Dreams」について話をします!
まずは五味さんのブログを読んでみて下さい。
LOSTAGE / THROAT RECORDS 五味岳久の日記
とにかく、購入できるのはVo/Ba五味さんの経営する奈良のTHROAT RECORDの実店舗、オンラインショップ、あとはLOSTAGEのライブ会場のみ。
最初はなんて閉鎖的なんだろうって思ったけど、これだけ色んな物が溢れている時代に欲しいと思った人だけが買える物って大事なんだよな。労力はかかるけど、そこまでして買った物ってどんな物でも愛着が沸くもんなー。
ちなみに僕はオンラインショップで買いましたが、届いた中身には五味さんの直筆のメッセージが入っていました。こんな事されたら入れ物の箱も捨てられないですよ・・・
そして、サンプルを作らない、MVも作らないの姿勢。
発売するまで誰も分からない。もっというとバンド仲間や業界の人達とファンが平等な状態。発売日に買った人が最初に曲を聴けるって凄くファン思いだなと思いました。
こっちから取材は頼まない。無償なら取材OK。なんなら奈良まで来ての姿勢。
取材って実は受ける側がお金を払って雑誌に載せてもらってる事が多いのが現実。「この雑誌に何ページ載せるならいくら掛かります」みたいな。ミュージシャンの立場って何なんだろうね。そこに一石を投じたわけです。
このやり方、キャリアのあるLOSTAGEだから出来る事と言われたらそれまでかもしれないけど、この行動はバンドをやっている人や音楽好きの人、音楽関係者の人達、多くの人が注目しましたね。
そんな感じで発売され、一曲目からこれですよ!
やってくれた!この爽快感と切ない感じ!もう完璧です!
なんでMV作ってんの?って思いました?
これには流れがありまして、LOSTAGEと親交の深い8ottoってバンドのBaのTORAさんが音源を聴き、いてもたってもいれなくて「オフィシャルないんだったら俺が作る!」って非公式で「ポケットの中で」のMVを作ったんですよ。そしたらメンバーも「作りたい人は自由に作って良いよ」となり、何曲かMVがyoutube上にあがるようになりました。
五味さんの経営するTHROAT RECORDの前に固定カメラを置いただけの映像なのに味があって気持ち良いMV。そして曲の包容力が凄い。
ちなみに、TORAさんのやっている8ottoはこんな感じ
ドラムヴォーカル!和製New Order!宇宙に向かってるバンドです。
結果「In Dreams」の売り上げは約4000枚(2018.5/20のツアーファイナルでの発表時)
多くの人達に希望を与えてくれましたね!バンドやってる人達はもちろん、音楽関係者の人達にとっても希望になったんじゃないかなと思います。このやり方が正解かどうかは別として。そしてツアーファイナルのライブも感動的だった!
そんなLOSTAGEですが、バンド活動をしながら、皆それぞれ自分のお店を持ってるんですよね。職種も三者三様。
Vo/Ba五味岳久さんはTHROAT RECORDというレコードショップ
Gtの五味拓人さんはKore Karaという居酒屋
Drの岩城智和さんはE♭音楽スタジオ
お三方の職場は去年youtube限定配信で出した「瞬きをする間に」の映像に出てきます。
良い曲。でも出来ることならCDで聴きたい・・・いや、映像凄く良いけどさ!
長々と書いてみましたが、少しでもLOSTAGEの魅力が伝わればと思います。
では、最後に今年に出したbachoとのスプリットからの1曲。
これはMVないからライブ映像で
ありがとうございました!
はじめまして
好きな音楽などを書いていきたいと思います。
記事が長くなりそうですので、時間のある時にでも見てもらえたら嬉しいです!